週末の「不要不急の外出」を自粛要請

「感染爆発の重大局面だ」。新型コロナウイルスの感染者急増を受け、東京都の小池百合子知事は25日夜、都庁で緊急の記者会見を開き、感染拡大への強い危機感をあらわにし、都民に週末の「不要不急の外出」を自粛するよう要請。

都内の感染者はここ数日で急増。1日当たりの感染者は23日に16人、24日に17人、25日に41人となり、3日連続で過去最多を更新して計210人になっている。

25日午後8時すぎから緊急会見した小池氏は「今週になりオーバーシュート(爆発的な感染拡大)の懸念がさらに高まっており、今まさに重大な局面だ」都民に向けて「平日はできるだけ仕事は自宅で行い、夜間の外出は控えてほしい」「週末は急ぎでない外出は控えてほしい」と訴え、「危機意識を持って行動するようお願いする」と呼びかけた。外出自粛要請の対象期間は4月12日まで。

 

外務省は25日、全世界に不要不急の渡航中止を促す危険情報のレベル2とした。全世界を対象にレベル2を出すのは初めて。外務省は「渡航先で行動制限を受けたり、出国が困難となる事態を防ぐため、国や地域を問わず不要不急の渡航はやめてほしい」と呼びかけた。

全世界への危険情報とは別に東南アジア、中東、アフリカの計11カ国に感染症危険情報のレベル2を出した。フィリピン、マレーシア、イスラエルコンゴ民主共和国などが対象だ。アイルランドなど欧州3カ国は渡航中止を勧告するレベル3に引き上げた。